第20章 過去へ……
その後、僕はお金が余ったから、団子を買いに来てた。
そして、団子屋さんの目の前では、いっぱいのみたらしとあんこが並べられてる。
わぁー、美味しそうな匂い……!!
「おや、綺麗なお嬢さんだねぇ?」
「ありがとうございます。上杉謙信様の愛刀、姫鶴一文字と言います」
「おや、付喪神様かい。お供えついでに、これどうぞ」
おばあさんは、あん団子をいっぱいくれた。
でも、今日はがっつり食べたい気分なの。
「わぁー、とっても美味しそうなお団子! ありがとうございます! あの、このみたらし買いたいんですが。これだけで、どれくらい買えますか?」
余ったお金は、全部投資するよ!!
「結構な額だねぇ。よし、折角付喪神様が来てくれたんだ。全部持ってきな!」
「本当のいいんですか? わー、こんなに美味しそうなお団子、幸せっ!」
ニコニコと笑うだけで、いっぱい負けてもらえるから、女ってラッキーな生き物だよね!
「そうかい、そうかい。またご贔屓に」
「はーい、また来ますね!!」
その日、僕は団子を持ち帰った。
すると、その量が多すぎたらしく、伊達に怒られた。
何だよ、ちぇっ。
人がせっかくおまけの茶器ももらってきてやったのにさ。