• テキストサイズ

【刀剣乱舞】刀剣英雄

第20章 過去へ……


『そうだ、お前は仲間外れだからな』

そうだよね……。
僕は、結局仲間の姫鶴には叶いっこないんだ。
性欲のはけ口にしか、ならなかったんだ……。

『そうだ、お前は所詮道具にすぎん』

やだなぁ、寂しいなぁ。
僕、ただ友達が欲しかっただけなのに。
仲間に、入れて欲しかっただけなのに……。

『ならば、過去からやり直したらどうだ?』

できるの?
過去からやり直せば、僕だって仲間ができる?

『あぁ、できるさ。赤月エルとも相棒に戻れるぞ?』

エル?
本当?
僕も、姉さんたちとのオフ会に参加できるのかなー?
チルちゃんとも、オフ会で会いたいよ。

『できる、できるぞ』

そうだ、僕、一番謙信様に会いたいんだ。
やっぱり、元主のことを知らないせいで、仲間外れになったと思うんだよね。

『そうだろうな』

だよね。
僕、謙信様に会いたいよ。
どんな結果になってもいい、少しでもいいのさ。
謙信様に会って、五虎ちゃん……、五虎ちゃんとまた仲良くなりたいんだ。

『会えば、楽しかったあの頃のように接することができるだろうな』

本当?
僕、謙信様に会いたい。
会わせて、ねぇ、会わせて?
嫌だよ、嫌だよ。
お願いだから、会わせてよ。
もう、使い捨てられるのは、たくさんだ。

『お前の願い、聞き入れたぞ。お前の行動一つで、謙信公の命は助かる。――忘れるな』

その言葉を最後に、僕の意識は途絶えた。
/ 423ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp