第3章 Battle3 まず、生活の基盤を整えよう
パッと見、倶利伽羅は、こういうお出かけが好きじゃなさそうだ。
まぁ、私もインドア派だから、仲間だね。
「……肉」
「ん?」
「肉を買うぞ」
「あ、うん。りょーかい」
意外だった。
彼も彼で、この買い出しを楽しんでいたなんて……。
早く帰ってゲームがしたいと思うのは、私だけだった。
「恵ちゃん、くりちゃん、早く!!」
楽しそうに、みっちゃんが私を呼ぶ。
その場には、鶴丸が居なかった。
何処に居るのやら、とみっちゃんの後を追いながら探すけど、見当たらない。
「鶴丸が見当たらないんだけど」
「あれ? さっきまで一緒に居たんだけど……」
「さっさと、さっきの場所まで戻るぞ」
「う、うん……」