第16章 審神者の帰還
こうして、僕らは外に出る。
そして、帰ろうとして羽を広げた時だった。
「僕と長谷部くん、どうやって帰ろう?」
「あっ……」
仕方なく、僕らはまた来た道を戻る。
そこには、全能神が居て、天使たちと話してる様子だった。
話してる天使は、大体6枚羽。
僕が12枚羽だから、12枚羽って特別なんだ。
「すみません、神様。どうやって帰れば……」
「む……? おぉ、そうじゃったそうじゃった。ドラゴンを渡し忘れておったわ」
忘れないでー、お願い……。
「外で待たせておくから、乗るがいい」
「はい、ありがとうございます」
「それでの、ラファエルが悪党を生け捕りにできなかったらしい」
「そうなんですか」
仕事の予感……?
7大天使は面倒だなぁ、僕基本ニートなのに。
このまま帰りたい。
「それでの、『VIP幼稚園』の天使を全員捕まえてきとくれ。こやつらには、天使の資格はないぞ」
「あれ、そうなると、彼らはどうなるのかな?」
「堕落させるから、悪魔になるのぉ」
魔法種族から物理種族か。
結構、痛手だけどしょうが無いよね。
っていうか、そんな仕事させられる僕の身にもなってほしい。
あぁ、ムカつく。
後で、ルシファーの居所を調べて「VIPギルドのせい」って吹き込んでやろう。
全部VIPのせいだしね!