第16章 審神者の帰還
外へ出て、僕は一期さんたちを探す。
すると、2人揃って天使から治療を受けてた。
どうやら、後から送れる形で他の天使もやって来たらしい。
広間では、檻の中に入れられたルシファーが正座してる。
目の前には、正座したミカエル。
ははーん、弟からお説教タイムってやつかー。
勝手に弟の宝玉を持ち逃げしたんだもんね。
「一期くーん、同田貫くーん」
「お、お前らか。遅かったな」
「他の人達の助けにより、無事解決したようです」
「それがだな、我らを呼んだのは、セレナーデなのじゃ」
「――あー、僕恵。ゲーム名が、セレナーデね」
「おぉ、噂の前世の名前か」
「アハー、まぁ、そんな感じ?」
凄いややこしいことになってるぞ……。
ま、まぁ名前くらいどうでもいいや。
「そうだったんですか。おかげで、楽に終わりました!」
「どーでもいい。次の敵は?」
「うーん、ちょっとご褒美貰ってからね」
ふふふー、君たちのレベルを上げるのだよー!
「そうじゃの。我が馬に乗って行くぞ」
ニコニコと全能神は笑うと、槍を一振りする。
すると、目の前にペガサスが登場。
たぶん、早すぎて見えないパターンだな。
「7大天使でないものが乗ると危ないのでな、ちいとばかし、我が袋の中に入ってもらうぞ?」
次の瞬間、僕らの目の前には茶色い風景しか写ってなかった。
なんていうか、魔法って便利だけど心臓に悪いよね。