第3章 Battle3 まず、生活の基盤を整えよう
「別に、手合わせだから死なないよ」
「なら、何故戦う必要がある?」
痛いところをついてきたな、倶利伽羅。
「現実じゃ、体験できないからかな。――そうだ、君らはいくら刀だからって、魔法は使えないでしょ?」
「そもそも、魔法を知らないね」
「手から自由に炎や水が出せるんだ。陰陽師みたいなもの」
「へぇー、じゃあ俺も陰陽師になれるのか?」
「うん、あのゲームをすればなれるよ」
鶴丸は、どうにかいける。
後は、みっちゃんと倶利伽羅。
この2人をどう突破するかだ。
「とりあえず、先に食料の買い出しをしようよ」
「そうだね」
βのスタダ祭りに乗り遅れてしまったけど……、それはしょうがない。
みっちゃんに先導されて、僕らはデパートに買い出しに行く。
周りからの視線が、かなり痛い。