第3章 Battle3 まず、生活の基盤を整えよう
とりあえず、免許書云々はある程度生活が落ち着いたらでいい。
だって、彼らがずっとここに居候するとは限らないし。
見た感じ、好きなように行き来できる。
だから、気が向けば、元の世界に帰っていくだろう。
そんな時に、目の前の特大テレビが目に入る。
『赤月エル率いる、Bloody Mary Win!!』
血のように赤いツンツンの髪に、狼のように鋭い目つき。
高い背に、大きな剣を背負っている。
そして、多数の仲間に囲まれて、幸せそうな笑顔を浮かべる元相棒。
でも、気がつけば回りにいる女の子は美少女ばかり。
昔のことも考えれば、僕と相棒以外ほとんど女の子ばかりだった。
そして、魔法使いや僧侶が多くて、圧倒的前衛不足。
それで、僕は最初の頃は頻繁に呼び出されていた。
でも、美女な剣士が現れて、状況は一変する。
画面を見ると、元相棒は、黒髪の美女の腰に手を回し、豪快に笑ってた。
僕から見て、ハーレムを作り上げている。
――そうか、復讐に僕自身が使えるかもね。