第15章 僕らの無人島!?
すると、遠くから元気な足音が聞こえてくる。
粟田口派だ。
どうやら、僕が来るまで近くを見てたみたい。
五虎ちゃんが、抱っこしてほしそうに腕を伸ばしながらぴょいぴょいとジャンプしてくる。
この頃、凄く懐かれてるなってわかりやすい行動するなぁ。
可愛いから、許しちゃうぞー!!
「よし、じゃあ服買いに行こうね」
「――はい!」
「ひいさま、水着を買うんですか?」
前田くんに言われ、思い出した。
そういえば、刀剣は皆水着を持ってないから、プールに入れないんだね。
こりゃあ、多めに水着を用意しなきゃ。
「ありがとう、前田くん。今思い出した」
「恵ちゃん、それ何?」
「水で泳ぐための着物。水の中でも動きやすい素材なんだよ。それがあれば、ウチのプールで好きな様に遊べるから」
「あぁ、あそこで水を汲もうとすると、ロボットくんに止められちゃって」
「――みっちゃん、そこの水飲めないからね!?」
「掃除に使おうと思ったんだ」
なんだ、ならよかった。