第15章 僕らの無人島!?
僕は、山姥切と離れた女子トイレにて、電話中。
山姥切には「急にトイレに!」と伝えてある。
それに、女の刀剣は私一人。
イコール、誰も来ない。
あー、素晴らしいね!!
そうそう、僕は今電話中。
なかなか繋がらなくて、焦ってる時だ。
もしかすると、さっきのような「おかけになった電話は~」というアナウンスが流れるかもしれない。
そう思った時だった。
「姉ちゃん?」
「あ、優ちゃん!!」
「さっきから、どうしたの? 会議で忙しい時だったのに」
「ごめん。でも、山姥切が無人島買っちゃって。ロールスロイス10台買ってもまだ足りないくらいのお値段で!!」
「あ、そう。そういう商品買ったってことは、水無月デパート行ったんだ。ついでに、そこのガトーショコラ買っといてね。あ、無人島は後でどんな島か部下に偵察に行かせるから。それじゃー」
ぷーっぷーっぷーっ。
虚しい音が流れて、僕は呆然としてる。
まぁ、僕は浪費家だって認めるよ。
でも、流石にあのお値段は高いと思うよ?
ロールスロイスでさえ、一目惚れしたから弟に許可をとって買ったのさ。
それなのに、あの弟ときたら、「ガトーショコラ買ってきて」だよ!?
全く、どういう神経してるんだか。
どうせ、仕事が忙しすぎて頭が回ってないんだ。
後でキャンセルできなくなっても知らないからね!!