第14章 山姥切国広、無人島を買う
そういうことで、皆こぞって今剣くんに料理を試食してもらってる。
すると、一口食べて今剣くんの動きがストップした。
これは、もしや……、このお店が一番美味しい……!?
「おなかいっぱいになりました」
そっか、あれだけ試食したんだもんね……。
って、シェフが残った私達を見てる。
うわぁ、非常に不味いぞ……!?
「あ、僕、もう家でご飯食べたから、ねぇ?」
「そそそ、そうだよね!」
僕らは、危険回避させていただきます。
ごめんね、三条派の皆!!
すると、マイペースな三日月さんが一言。
「うむ、そこの店にしよう」
指差したのは、フランスにある有名ステーキ専門店。
そう、そこは一番最初に今剣くんに試食をしてもらったところ。
一口食べて、「このおにく、くちでとけちゃいます!」と目を輝かせていたなぁ。
流石、保護者。
今剣くんのことよく見てる!
「ありがとうございます、さぁ、こちらへどうぞ!!」
「他の店は、また今度の楽しみにしよう」
こうして、僕らは三日月さんのおかげでお店を選ぶことが出来た。