第14章 山姥切国広、無人島を買う
「おそうじくらい、ひいさまでもできますよ?」
「光忠、流石に言い過ぎではないか?」
「皆、最初の家を見てないから言えるんだ」
「そんなにひどかったんですか?」
「食べ物のクズとかが、山のように落ちてたね。正直、ゴミ捨て場と勘違いしたよ」
「――うわぁ」
あわわわわ、今剣くんがドン引きしてる!
こ、これからはきちんとお掃除ロボット導入します。
もっと早く導入すればよかったね、そうだね……。
「ひいさま、これからきちんとおそうじしましょう?」
「ハイ、ソウデスネ」
くっ、面倒だなぁ。
ロボッチに任せれば簡単なのに。
これ以上会話を続けると、このまま成り行きで内番をすませることになりそうだ。
それだけは、絶対にゴメンだ!!
「そ、そうだ。今剣くん。君の服を買わなきゃいけないんだよ。外に出る時、この世の服を着ないと周りから浮いちゃうよ?」
「これじゃだめですか?」
「ほら、周りを見て? 皆、着物じゃないでしょ?」
「そうですね……、わかりました」
今剣くんが素直な子でよかった!!
そういうことで、僕は無事に危機を乗り越えることが出来た。