第3章 Battle3 まず、生活の基盤を整えよう
「準備が出来たみたいだし、さぁ行こうか」
僕は、バッグを持つと靴を選ぼうとする。
が、後ろの視線が痛い。
もちろん、倶利伽羅だ。
ここは、手っ取り早くミュールを選ぶ。
歩く時も、音を出して怒らせないように注意しないと。
ちなみに、僕の玄関にはみっちゃんたちの靴も並んでた。
ここに来てすぐ、うちの玄関に並べたんだろう。
その靴を見て、思い出す。
「そうだ、皆。武器は置いてってね。持ってくと、色々面倒なことになるから」
「何か、驚きの理由でもあるのか?」
「この国は、もう戦わないって決めてるから。武器は一切持たない主義なんだよ」
「へぇー、それで成り立ってるならいいが、内心複雑だなぁ」
鶴丸は、「ははっ」と苦笑する。
だって、君たちは刀の付喪神だもんね。
昔は武器でも、今じゃただの美術品さ。
「とりあえず、置いてってね。置いてかないと、外出れないから」
一応、釘を刺す。
が、倶利伽羅は納得出来ない様子。
でも、みっちゃんが彼の武器を回収してる。