第3章 Battle3 まず、生活の基盤を整えよう
ルージュも塗り終わって、最後の確認をしてた時だった。
「早くしろ!」
凄く、不機嫌そうな倶利伽羅サンとご対面。
不機嫌そうに、目のあたりに縦縞を作ってらっしゃる。
あちゃー、タイムアップってヤツ?
「行くぞ」
腕を握られて、ずんずんと進む。
仲良くお手てをつないでる彼氏彼女って言うより、悪いことしてお兄ちゃんに捕まった妹って感じ。
「こら、くりちゃん。無理に急かしたら駄目だよ?」
「早く準備できないほうが悪い」
テレビでも見てればいいのに。
って、テレビの存在知らないのかもね。
だって、その証拠に鶴丸は家の家具をあちこち触ろうとして、みっちゃんに止められてる。
みっちゃんだって、掃除は雑巾とホウキ片手だったし。
掃除機とか、家電製品は一切使用してないって感じ。
みっちゃんが水道を使ってるのは見たから、水道は知ってるらしい。