第14章 山姥切国広、無人島を買う
「だから、皆が作ったこの世なんだし、頑張って歴史修正主義者を倒さないと!」
「よーし、いっちょやってやろうじゃないか!」
上手く、煽てておかないと。
だってさ、折角買い物しに来たんだ。
皆楽しんでほしいしさ。
それに、これから暫くはこの世でバカンスをすることになる。
いちいち凹んでたら、楽しめるものも楽しめなくなるだろうし。
まぁ、仕事でも嫌なことは山ほどあった。
割に合わない仕事が多かったしね。
自分だけが頑張って、他の人達はだらだら遊んでるだけってのもあったな。
そういうことでも、元主のことでも『割り切ること』が大切だよね。
ずるずる引きずってたって、結局何も変わらないんだ。
――いや、関係が悪化するっていう悪い方向に変わるか。
そんな状況、元主が望むわけもないよね。
「ほーら、山姥切。本科は本科、君は君。性格が同じってわけじゃないっしょ? それに僕らは今、付喪神だよ。ただの刀とはわけが違う。そんなに、比較されたくなきゃ、自分だけの立ち位置を作るのさ」
「そうだよ、兄弟! 僕らは今好きに行動できるんだ。何も刀時代とは違うから!」
「そう、か……。やれるだけやってみる」
陸奥はどうしよう。
目が据わってるし、とりあえず彼には後で水鉄砲を買っとけばいいや。
――いや、悪化する原因かなぁ?
まぁいいや。