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【刀剣乱舞】刀剣英雄

第14章 山姥切国広、無人島を買う


正直な所、みっちゃんや鶴丸の気持ちがわからない。
独占欲は垣間見えたけど、それが僕自身なのか……、それとも姫鶴自身なのか。
それ以上に、僕自身もわからない。
弟が一番、とは言い切っているものの、心の何処かで大切に思い始めてる感情が大きくなってる。

もしかしたら、このまま、僕は弟が一番じゃなくなるんだろうか?

だって、弟が帰ってこなくて、一人ぼっちで寂しかった。
でも、今は違うんだ。
一緒に笑ったり泣いたりしてくれる、仲間が居る。

エルみたいに裏切らない。
姉さんみたいに、独りよがりな行動はしない。
チルちゃんみたいに、別な道を歩まない。

ずっと、ずっと共に戦ってくれる仲間。
でも、それは『姫鶴一文字』としてだ。
僕は、このまま身代わりとして生きていくのがいいことなんだろう?

もし、本物の姫鶴が帰ってきたら?
そうなったら、身代わりの僕なんていらなくなる。
その時、僕はどうしたらいいの?

「何考えてんだ?」
「――姫鶴って、どんな人だったのかなって……」

だから、聞きたい。
君らは、僕を好きなのか。
それとも、姫鶴が好きなのか。
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