第13章 フレンドって大切だね!
というわけで、僕はさっそく装備をオークションに出した。
そして、次々に装備を出店していくうちに、オークションの出店枠が減らないことに気づく。
――あれ、もしかして?
メールボックスを確認してみると、全てお金の振込み。
あの一瞬で、装備は売れてしまったことになる……。
「おい、何やってる。装備はまだ残ってるぞ?」
「それが、装備売れちゃって。倶利伽羅、お金渡すからありったけの素材を買って、みっちゃんに渡して」
「あぁ、わかった」
思った以上によく売れて、値段を10割増に上げた。
でも、すぐ売れる。
本当に、このオークションは正常かな?
なんか、売れすぎてだんだんバグじゃないかって怪しくなってくる……。
こうして、僕はひたすら装備を売る作業を続けた。
他の皆が行き来して、僕と長谷部がひたすら装備を競売にかける。
こうして、素材の値段が徐々に上がりだしてきた頃に、みっちゃんがやってきた。
「や、やった……!! ついにギルドハウスが立てれるくらいの素材が集まったんだ……!!」
「おぉ、さっそく作りましょう!! ね、主?」
「うんっていいたいけど……」
実は、お金のメールと一緒に、博士から買い物に行くから、ログアウトしろっていう内容のメールが届いてた。
「ごめん、買い物行くよ」
「はい、わかりました」
「えっ、ちょ、ちょっと待ってよ。今いいところなのに! 僕を置いて、皆で行ってきてくれないかな?」
あ、これはみっちゃん廃人になりそう……。
片足突っ込んでますやん。