第13章 フレンドって大切だね!
「みっちゃーん、ゲーム中毒になりかけてるよー?」
「で、でも! ギルドハウスだけ立てさせてくれないかな?」
「光忠、後でいいだろう……?」
はぁ、と長谷部がため息をついた。
みっちゃんは、寂しそうにログアウトの準備を始める。
僕は、その間に装備一式を売り払って、ログアウト完了。
そうして、現実に戻ればみっちゃんが慌てた様子で行動してた。
「時間が惜しいから、皆早く移動して!」
「あー、みっちゃーん。簡易式のマシンあるから、使う?」
「もちろん!!」
すると、みっちゃんは面白い勢いで食いついてくる。
コレは、完全に僕と同じ人種になったね。
廃人入りおめでとう!!
でもまぁ、あんだけ上手くいけばゲームにハマるのも無理ないよね?
本当は、僕だってゲームに戻ってギルドハウス作りたいよ。
でも、約束は約束だし……。
「くりちゃん、僕ゲームしたいから……」
「自分で歩け……」
あ、あの倶利伽羅がみっちゃんに反抗した!?
凄いものを見ちゃった気がする……。
「そうだ、あの機械を俺にも……」
あ、はい。
ゲームしたいほうね……。
「ごめん、一つしかない」
「ちっ、でかけ先で買うぞ」
「はーい」
こうして、刀剣全員のお出かけが始まった。