第13章 フレンドって大切だね!
「どうしよう、ギルドの窓を作る材料が、こんなに集まったんだ!!」
「あー、よかったねー」
これ、窓を作るための素材なんだ。
普通の宝石に見えるなぁ。
「今すぐ窓を作りに行きたいんだけど……!!」
「全部倒してからな」
「荷物がいっぱいで、もう持てないよ。一度、倉庫に預けていいかな?」
「あぁ、早くしろよ」
僕は、みっちゃんを見送る。
しっかし、凄く楽しそう。
みっちゃんって、クリエイターが天職だったみたい。
あんな作業、地味で飽きるのになぁ。
「それにしても、このチケットがあれば簡単にレベルが上がるな」
「それもそうだねー、ちょっとレベル優先したいから、みっちゃんに防具作ってもらって、それを売って、チケットを買い取ろう」
そうだ、僕らには簡単な金策方法がある!
ありがとう、みっちゃん!
そして、早く帰ってきて、みっちゃん!
次のチケット使えないから。
「一時期は、どうなることかと思いました……、でも上手くいったようでよかったですね」
「あぁ、このまま一気に30まで上げるぞ」
皆やる気になったところで、みっちゃんが戻ってきた。
「遅くなってごめんね。さっきのチケット買おうととしたんだけど、全然売ってなかったんだ……」
「売ってる場所わかったの?」
「あぁ、オークションってところでやり取りしてるらしい。さっきの人達にばったり出くわしてね」
げー、チルちゃんたちが教えたんなら確実に売ってなかったんだ。
人生、上手くいかないもんだ。
「また出たらくれるって言うから、一先ず僕らも頑張ろう」
優しいなぁ、チルちゃん。