第13章 フレンドって大切だね!
こうして、初めての戦闘が始まった。
僕は、まだヒールしか覚えられない。
それでも、どうにかやろう。
チルちゃん曰く、このゲームのMP回復は、噴水の水を飲むことらしい。
だから、ヒールも大切にしないと。
でも、大切にしすぎて仲間を殺すのは論外だ。
こういうのは苦手なんだけど、やるしかない。
「じゃあ、いくよっ!」
みっちゃんが、チケットを破った。
すると、さっきのボスが登場。
すぐさま、倶利伽羅がボスに特攻した。
ボスの動作は遅く、倶利伽羅はやすやすと攻撃を避けている。
どうやら、楽勝みたい。
そうしてる間にも、次々に魔法攻撃が打ち込まれていく。
INT特化な二人の魔法攻撃が雨のように降り注ぎ、ボスはあっと言う間に倒れた。
lvが上がり、INT(魔法攻撃力)が上がったぶん、倒れるのは早かった。
「1匹につき、採取は一回だけなんだね……」
「まぁ、しょうがないよ」
何回もできちゃ、水晶の相場が落ちちゃうからね。
しょうがない。
そうしている間にも、みっちゃんはチケットを破く。
出現する位置ば、さっきと同じ。
だから、待ち構えていた倶利伽羅が剣を振り回す。
それを見計らったように、魔法攻撃が雨のように降り注いだ。
さっきとはエフェクトが違っていて、豪華になっている。
そのせいか、あっと言う間に倒れてしまった。
さっきより、もっと早い。
ちなみに、僕と長谷部はそれを見ているだけ。
特に、仕事はない。