第13章 フレンドって大切だね!
「相変わらず買い物下手だなぁ」
「いや、頑張ったんだけど、いいのがこれしか売ってないんだ」
ちなみに、現在ボス中だ。
戦ってるのは、五虎ちゃんと鶴丸。
僕らは、座りながら談笑中。
「そもそも、クリエイターが装備を売ってくれないから、NPCの装備しか買えなかったんだよね」
「へぇ、素材は誰に売ったの?」
「それは、クリエイター。どうやら、ギルドを作るのに大量の素材がいるらしくて、プレイヤー側に装備が回ってこないんだ」
「あぁ、確かに。俺らも、ギルドルーム作成のため、素材を集めている途中でした」
それを聞けば、友人は溜息をつく。
まぁ、気持ちはわかる。
廃人にせよ、一般プレイヤーにせよ、高くてもいい。
強い装備がほしい、そう願うものだ。
「少しくらい、装備を市場に回せよ?」
クリエイターを育成しないほうが悪い。
固定パーティーを組むなら、こういう非戦闘要員こそ大切に育てるべきだよ。
これだから、効率を考えない人は駄目だな。
「あの、倒しましたっ……」
「あ、お疲れー」
全然見てないうちに、ボスは倒れてたらしい。
しかも、レベルは10になってる。
これは上手い……!!
「素材はあげるから、自分の装備作ればいいわ。そのレベルなら、もう自力でこのボス倒せるから、チケットだけあげる」
「あ、ありがとー」
チルちゃんは、チケットを6枚くれた。
早速次の狩場に行くチルちゃんにたちに別れを告げた。