第12章 Battle12 毎日がバカンス!!
「ちょっと待ってね」
僕は、すぐにチルちゃんにメールを送る。
送った内容は、初期狩場についてだ。
混んでて狩りができないことも添えておく。
すると、数分立たないうちに、返事が帰ってきた。
内容は、クエストの存在だ。
しかし、クエストはソロ専用が多く、パーティー用はほぼ無いらしい。
あっても、美味しいため、すぐ定員が埋まるとか。
最初からパーティーを組んでの参加はきつい、っていうのが現状だ。
「五虎退、よくやった」
「えへへ、ありがとうございます」
気づけば、少しだけ経験値が上がってた。
どうやら、五虎ちゃんが敵を倒したみたい。
って、これだけじゃきついよ。
2割経験値が上がっただけだ。
何か、上手い抜け道はないかなぁ……?
うーん、駄目元でパーティークエストやってみるか。
「駄目元でパーティークエストやってみよう」
「クエストって、何だ?」
あっちゃー、つい専門用語使っちゃった。
「クエストは、依頼って意味だよ」
「そうか。それがあるなら、そっちに行くか」
というわけで、チルちゃんから教えてもらった場所に移動。
すると、パーティごとだと、かなりの行列ができてた。
流石に、これだけ遊べないと、誘った皆に悪いなぁ。
どうにか、いい方法はないのかな……?
「おい、チルから何か情報は聞けないのか?」
「さっき聞いたけど、クエストしかいい方法がないんだよね」
「ちっ。これなら、まださっきの場所の方がましだ」
ですよねー。
はぁ、どこもかしこも、人、人、人。
本当に、人が多すぎて何も出来ない。
どうしたらいいんだろ?