第12章 Battle12 毎日がバカンス!!
短刀たちが集まりすぎて、機械の数は大丈夫かな?
ちょっと、不安になってきたぞ……?
他の短刀たちが来ないように、さっさとVRMMOへ行こう。
って、鬼ごっこしてない乱ちゃんとか、薬研に気づかれた。
知らないふりして行っちゃえ……。
「はーい、この機械の中に乗ってねー」
「何ができるん?」
「あーっ、これ、僕知ってます! 別な世界に移動できる便利な機械ですよね?」
「そうだよー?」
そうそう、ここに居る粟田口兄弟は行ったことあるもんね?
って、みっちゃんたちは先にログインしてるみたい。
倶利伽羅は、待っててくれたのか。
意外と優しいのかな?
「さっさとしろ、置いてくぞ」
「あ、まってください!」
そうして、VRMMOの世界にログイン。
VRMMOって言っても、ゲームが有るだけじゃない。
正しくは、VR世界だけどややこしいから、詳しい所までつっこまないよ!
「わぁー、ここがそとのせかいですか?」
「ううんー、ここは電子の世界。ちょっと、特別な機械で作られた世界かな?」
「へぇー、いろんなせかいがあるんですねー」
現在地は、VR世界のロビー。
ここから、VRMMOだったり、レジャー施設だったり、様々な場所に移動できる。
とりあえず、子供向けのアスレチック広場でいいかな?
「僕は、別な場所に行くからね。きちんと、明石の言うことを聞いてね?」
「どこ行くん?」
「ちょっと、ヤボ用がねー」
ってなわけで、今大人気のウォーターワールドにご案内。
水中心で作られた、子供向けアトラクション施設だ。
「五虎ちゃんも、こっち行くよね?」
「ぼ、ぼくは、ひいさまと……」
「そっか、わかった」
8名ぶんの切符を買って、ウォーターワールドに送り出した。
ログアウト方法は、粟田口兄弟が知ってるから大丈夫だと思う。