第12章 Battle12 毎日がバカンス!!
困り果てていると、鬼ごっこを再開してた短刀たちが駆け寄ってくる。
「いまからいくんですかっ!?」
「わぁ、僕何買おう……?」
ああああーっ!!
せ、折角丸く収まったと思ったのに……。
スルーしとけばよかった……。
どうしたらいいか、頭を抱えててもしょうがない。
何か、いい方法はないのかな……?
水着借りるにも、女の子用しかないし。
「おい、早くしろ」
「く、倶利伽羅っ……!! 元々は、アンタのせいで……っ」
そうだよ、倶利伽羅があんなこと言わなきゃ……!!
「問題を大きくしたのは、自分の責任だろ?」
はっ、と鼻で笑われる。
こ、コイツ……!!
本当に、みっちゃんにしか懐かないんだから。
ったく、どうしよう?
って、そうだ。
僕には、VRMMOがあるじゃないか……!!
とりあえず、3人をプールのある場所に連れて行けばいいよねっ!?
「こんなに大勢で行くには、時間がかかるから、駄目ーっ」
「えぇーっ、そんなら、蛍丸たちはどないしたらええねん?」
「えーっ、泳ぎたいー」
「ちょっとくらい、いいじゃねぇか?」
「その代わり、似たような場所に連れて行ってあげるから。そこだと、水着借りれるよ?」
ってなわけで、来派一行をご案内。
鬼ごっこしてた短刀ちゃんたちも、とことこ後をついてきてる。
って、お昼寝してたらしい五虎ちゃんが、慌てて走り寄ってきた。
「ひいさまっ……!!」
小夜くんは、保護者と一緒におやつを食べてる。
意外と大人しいな。