第12章 Battle12 毎日がバカンス!!
「恵ちゃん……?」
「だって、さっき何言っても動かなかったんだって!」
みっちゃんにため息をつかれた。
子供っぽいとは思うけど、でも事実なんだししょうが無いと思う。
「先に食べていいんじゃない?」
「そう? なら食べよう」
というわけで、大人数でのご飯。
席が足りないってことで、ちゃぶ台を出したり、ソファーの上で食べたり。
いい席は、大体早い者勝ちだ。
「さ、いっぱいあるからどんどん食べてね!!」
皆、大体お寿司を重点的に食べていく。
このぶんじゃ、後からきた倶利伽羅たちのぶんは残ってるのかな?
そんなことを考えつつも、僕もお寿司メインで食べる。
だって、この寒ブリ上手いんだもん。
ちなみに、リビングのテレビでもコナンが写ってる。
「チャンネルは、そのまま!!」
コナンの懐かしい声が響き渡る。
次の瞬間、複数の足音が聞こえてきた。
「あっ、もう食べてるのか!」
「呼んでもこないからー」
僕は、きちんと呼びましたっ!!
呼ばんでもこなかったのは、鶴丸たちでしょ。
「せ、席は……?」
「五虎退、隣においで?」
粟田口兄弟は、大きな四角いテーブルを囲んでる。
と言っても、この買ったアクアリウムテーブルだ。
ちなみに、魚はみっちゃんが面倒を見てる。
買った張本人の鶴丸は、ただ魚を見るだけ。
その、アクアリウムテーブルの周りにはソファが置いてある。
なので、少々食べにくい立地条件となる。
でも、そのぶん広いから、粟田口兄弟には丁度いい広さなんだろう。