第12章 Battle12 毎日がバカンス!!
僕は、しょうがなく一人先に向かうことにした。
リビングのほうでは、粟田口兄弟だけでなく、沖田組や居残りしてたらしい、鯰尾、骨喰の粟田口兄弟も揃ってる。
そして、鳴狐と動物たちも一緒だ。
そういえば、乱ちゃんと薬研を叱らなきゃ。
あーあ、こういうこと嫌いなんだよ。
でも、言う時は言わないと。
「薬研、乱ちゃん」
「あ、姫ちゃん! 話は終わったの?」
「終わったよ。優ちゃんから、特にお叱りはなかったけど、次は、もうこんなことしちゃ駄目しちゃ駄目だよ?」
「あぁ、すまん」
「ごめんなさーい」
軽い、非常に軽い。
だけど、僕だって、怒るのは苦手だ。
これ以上、どうやって叱ればいいの!?
「一期さんも、弟達が暴走したら止めないと」
「申し訳ありません。次からは、もっと冷静に判断します」
まぁ、いっか。
きつく叱るのって、趣味じゃないしね。
それより、ゲームだゲーム!!
早くご飯食べて、ゲームに戻らなくちゃ!!
「あれ、恵ちゃん。くりちゃん達は?」
「テレビ見てる」
「えー、すぐ連れてきてくれないと、困るなぁ」
「あー、うん」
ちぇっ、一緒じゃないと駄目か。
「あー、安定! それ、僕が食べようと狙ってたやつー!」
「早い者勝ちー」
今日の昼ご飯は、寿司と唐揚げだ。
生魚なんて、いつ買ってきたのやら。
まぁ、お刺身用に冷凍魚を売ってるから、それ買ったのかもね。