第12章 Battle12 毎日がバカンス!!
「さっさと追い出せ」
「契約は契約だから、そうはいかないんですー」
だって、仕方ないじゃん。
一ヶ月って決めてたんだから。
でもまぁ、彼女が来てから、そう長くはないだろうけど。
「皆さん、昼食の支度ができました」
呼びに来たのは、平野君だ。
どうやら、粟田口兄弟は夕飯の手伝いをしてたみたい。
機嫌も良さそうだし、みっちゃんとも仲直りしたのかもね。
まぁ、後で叱るだけしからないと。
流石に、このまま見逃すのはどうかと思うし。
怒る相手は、もちろん薬研と乱ちゃんだ。
後、一期さんもだね。
でも、長く本丸を放置してた僕が言えることじゃないから、そう強くは言えないけどさ。
「ほら、ご飯食べに行くよ?」
「後少しで終わる」
「テレビなら、向こうでも見られるから」
「もう少し待ってくれ。後少しで、事件の犯人がわかるんだ」
見ているのは、少年名探偵のやつ。
見た目は子供、頭脳は大人ってやつね。
「しょうがないな、先行ってるよ?」
五虎ちゃんも真剣に見ていて、動かないし。
本丸では、こういう娯楽が少ないんだろうなぁ。
見た感じ、昔の日本家屋ッて感じだったもん。
通りで、政府がここを刀剣のバカンスに丁度いいって言うわけだ。