第11章 Battle11 昔の僕と、今の僕
「じゃあ、僕はどうなるの?」
「そう、だから、姉ちゃんには人里離れた場所に住んでもらった。友人達と縁が切れるように、人払いもしたし」
あっ、そういえば、仲よかった友達と、急に疎遠になったことあったなぁ……。
「この前、鶴丸とうちのデパートに買い出し行ったろ?」
あれ、なんでバレたの!?
「あの服のままじゃ、目立つんだ。仲間だし、仲良くしたい気持ちはわかる。でもさ、姉ちゃんの存在を知ってるのは、ごく一部なんだ。できるだけ、目立たないようにしてくれ」
「う、うん……、ごめん」
「できないようなら、外出禁止にするし、買い物はネット通販のみにしてもらう。後、下手な行動をしないように、姉ちゃんの見張りとして、博士に住んでもらうことにしたから」
「っていうことは……?」
「仲間と一緒に暮らしてもいいよ。審神者は、全て姉ちゃんに任せる。政府にも、そう伝えたから。新人研修は、もう終わりだ」
ってことは、あの新人さんで終了かぁ。
人がコロコロと入れ替わる職場は、どうもやりにくかったしね。
刀剣達にもいい機会だろう。
「俺は、姉ちゃん第一だから甘くするけど、働く時には働いてもらう。半年後に、アメリカの企業が社員揃って、遊びに行くから。その時は、接待よろしく」
「うん、任せといて!」
「今後、政府の飼い狐が、俺じゃなくて姉ちゃんの所に移動するから。政府との連絡は、そいつに言って」
政府との連絡方法って、動物だったんだ。
どんな動物なんだろう……?
お供の狐みたいな可愛い子がいいなぁ。