第2章 Battle2 新しいストーリーを始めよう
「さ、付き合ってあげるから、そこどいてね。掃除ができないよ」
「へ?」
驚いて部屋を見渡す。
見事に、部屋は新居みたいな美しさに戻ってた。
一方、掃除してないパソコン付近は、何ヶ月前に置いたかわからない、アイスの空き箱だったり、埃をかぶったぬいぐるみ。
掃除しないとなって理解はしてるけどね。
まぁ、面倒だなって思って、なかなか動き出せない。
無くなっていた服とか、アクセやら大量に出てきた。
手際もいいし、実に驚いた。
「ったくもう、主は僕が居ないと何もできないんだから」
「……ごめん」
「朝ご飯は、食べた?」
「あー、うん」
「どうせ、お菓子とかで済ませてるよね?」
うっ、鋭い。
なんだか、お母さんと話してるような気分になっちゃう。
「何か作ろうと思ったけど、冷蔵庫の中何もないや」
冷蔵庫は、お酒しか入ってない。
これぞ、30歳、付き合ったこと無い歴=年齢の底力。
ちなみに、冷凍庫にはアイスがぎっしり詰め込んである。
みっちゃんが、大きい資格の冷凍庫を覗きこんでいる。
ほら、アイス屋さんとかにある、巨大冷蔵庫。
なんか、インテリアにピッタリだから、最初の頃に買ったんだよね。
今じゃ、アイス専用冷凍庫になってるよ。
「じゃあ、外に食べに行こうか」
みっちゃんは、呆れてため息を付いてしまった。
まぁ、みっちゃん家庭的だから……。