第10章 Battle10 始めて出会った常識刀剣、その名も沖田組
「あーあ。あれだけ、皆から迷惑かけるなって言われてたのに」
「自分の事情とかは?」
「えーっと、僕が刀剣っていうのだけ知った。それ以外は、特に何も」
二人は、あからさまに「うわぁー」って顔をする。
「本丸の事情とか、知らない?」
「聞いてる最中に、気を失っちゃってさー」
「清光、道知ってる?」
「知らない。知ってたら、今頃遊びに行ってるし」
「だよねー。そういえば、鯰尾と骨喰は今日畑当番してたから、アイツ等なら安全じゃ?」
あ、そういえば、短刀+一期さんしか居なかった。
その二人に気が付かなかったなぁ。
粟田口って、兄弟多いから……。
「ばーか。ついて行ってないのに、知るわけないじゃん?」
「ちょっ、知ってたら」
「はいはい、ストップストップ。厄介なことになりそうだから、早く帰りたいんだけど」
にしても、この二人は話をよく聞いてからアクション起こしてくれる。
変に、先走った行動もしないし、本当に話しやすい。
「あ、そういえば、さっき薬研達帰ってきてたよ?」
「あぁ、そうそう! 審神者部屋行ったから、ここから近いし追いつけるかも。道、案内するから」