第9章 Battle9 VRMMOだからこそ、伝わる温度差
「――さっさと行くぞ」
倶利伽羅は、それ以上何も言わない。
でも、なんか意欲的に見えるな。
というか、なんで僕は最初から、倶利伽羅の少しの表情の違いに気づけるんだろう?
まぁ、仲良くなったせいかもね!
「はー、ダル重すぎて休みたいんだけど」
「セレナーデ様、何かあった……、まさか鶴丸、光忠。お前達、何もしてないだろうな?」
「え、えーとっ……」
「ちょっと戯れてただけだぜ!」
あれが、ちょっと戯れてたレベルなのか。
僕にはちょっとどころじゃなかったんだけどなぁ……。
ほんっとに男の人ってエッチ好きだよね。
あんな、疲れるだけの行為の何処がいいの!?
そもそも、僕は僕の物。
誰の物でもないよ。
「お前らなぁ……。疲れに効く水があると聞きます。装備に着替えたら、水を飲みに行きましょう」
「うわぁー、老体に優しい水があるんだー。この頃体力の衰え酷かったからさー」
「――お前の場合、だらだら過ごしてるせいだ」
うわぁー、今の言葉パンチ効くねぇ。
心にぐっさり刺さったよ。
まぁ、ご最もすぎるからなー。