第7章 Battle7 神かくしの前兆?
顔が真っ赤になって動けないことをいいことに、みっちゃんは最初からやり直してしまった。
そして、目の前には見慣れたお淑やかそうなエルフ。
脱出しなきゃなんだけど、みっちゃんの力は思った以上に強い。
それ以上に、体に力が入らなくて、みっちゃんに支えられてる状態だし。
「俺が可愛くきめてあげるから、そのまま大人しくしててね?」
耳元で喋るし、尻尾を撫でられるし、もう最悪だ。
あ、ちなみに、僕の今の姿は黒猫。
あくまで、みっちゃんは黒猫と戯れてるだけだ。
そうこうしてたら、キャラメイクが完了したらしい。
どういうキャラかは見れなかった。
職業選択の欄が表示されてる。
ソードマン
マジシャン
シーフ
アーチャー
ヒーラー
クリエイター
「へぇー、クリエイターって何だろうね?」
「武器とか作る職人だと思うよって、お願い逆撫でしないで。気持ち悪い」
毛づくろいしなきゃいけないじゃないか。
最悪だ。
「そうなんだ。僕、それやろうかな」
僕は、強制的にヒーラー。
もういいや、みっちゃんから脱出できるなら、もうそれでいい。
「名前は、セレナーデかな?」
「もちろん」
みっちゃんの腕の力が緩んだところで、僕は脱出。
「あーあ、イイ毛並みだったんだけどなぁ」
「触らないで、変態」