第7章 Battle7 神かくしの前兆?
周りを見たら、皆頑張ってキャラ作成してるみたい。
僕も、お先に失礼しよう。
僕は、ログインゲートを潜ってゲームの世界へ旅立つ。
そうして、目の前に現れたのは、大きな樹。
特に何かしろとかいう、指令みたいなものは、一切見当たらない。
――そういえば、僕は今の自分の見た目を知らないんだ。
近くにある湖で自分の姿を見てみる。
すると、そこには見慣れた自分自身が居た。
しかも、私が作ったよりリアルな自分に似てる気がする。
もっと近くで見たいな、と思って水面に顔を近づけた時だった。
「わっ!!」
「きゃっ!!」
慌てて水の中から顔を出せば、そこには鶴丸が。
真っ白なTシャツに、茶色のズボン。
どう見ても、ゲームの初期アバターだ。
「いきなり何するのさ!!」
「驚いたかーって……」
鶴丸の顔がみるみるうちに、赤くなる。
もしか、このパターン!?
真っ青になりつつ、胸のあたりを見ると……、おもいっきり透けていた。
ブラもなにも付けてない状態らしく、ピンク色のソレがくっきりと透けている。
「ったく、鶴丸が驚かすから……」
見られてしまい、顔が真っ赤になることを自覚する。
こんな状態、誰にも見られたくない。