第7章 Battle7 神かくしの前兆?
「へぇー、種族も選べるんだ。僕は何にしようかなぁ?」
「どんな職業がいいか、で決めたほうがいいよ」
「それもそうだね、いつわかるんだろう?」
「うーん、わかんない」
そういえば、今回は必要な情報整理なんてしてこなかった。
まぁ、いいか。
「恵ちゃんは、もちろんエルフだよね?」
「え、なんで?」
「危ないから、前に出ちゃ駄目だよ? 僕が守ってあげるから、後ろで大人しくしててね?」
「えぇー!?」
みっちゃんにより、強制的にエルフ♀を選択。
僕、守られてるタイプじゃなんだけど……?
「可愛い子がいっぱいだね。うーん、どれにしよう?」
「後でじっくり変えられるよ」
「そうなんだ?」
とりあえず、お淑やかなロングヘアーのエルフにする。
でも、前髪のないロングヘアーはなんか、好みじゃない。
とりあえず、髪色は銀色のままで、髪型だけゆるふわロングに変えてみる。
印象がまるっきり変わった。
なんか、誰かに似てるような……?
「もっとこう、目はまるっこくしたいよね?」
「こんな感じ?」
目は大きく丸く。
すると、更に誰かに似てる。
「黒目黒髪にしたら?」
「……えぇっ!?」
誰かに似てる、じゃなくて自分じゃないか……。
何が楽しくて、ゲームで自分のままやらなくちゃいけないの?