第7章 Battle7 神かくしの前兆?
「さ、主様。行きましょう」
ゲーム部屋に入って、ログインする。
すると、Submerged garden(水没庭園)の前には長蛇の列ができていた。
「水没庭園の公式イベント、強者達のバトルパーティーに出場なさった人達は、こちらへどうぞー!!」
「あれ……、もしかして、昨日のイベントじゃない?」
「確実に、そうだね」
ラッキー!
まだ誰も並んでない様子で、僕らは急いでそちらのほうに行く。
って、長谷部出てないんだった。
大丈夫かなぁ?
「いらっしゃいませ、一人だけID提示お願いします」
「あ、はい。これ」
僕が、提示する。
「おやおや、これは……、Bloody Maryのセレナーデ様、どうぞお入り下さい」
ここでも、セレナーデか。
なんで、こんなに有名なんだろ?
自分のことながら、ちょっと不思議に思ってしまう。
「さ、中へ行くぞ!! 驚くべき冒険が俺らを待ってるぜ!」
鶴丸は、嬉しそうに小走りしながら、進んでいく。
僕らは、鶴丸の背を追うように続いく。
すると、
『強者達のバトルパーティー!!』と書かれた映像の中に、エルの姿や倶利伽羅の姿が見える。
どうやら、昨日のエルのテレビは、同じイベントだったらしい。
――ってことは、エルたちは、あのイベントのために集まったんだ……。