第7章 Battle7 神かくしの前兆?
「さ、後30分で7時だよ」
「今から、何かやるのか?」
「あぁ、俺たちは、今から驚くべき冒険をしに行くんだ!」
そうそう、昨日どんなゲームかCMだけ見せたんだよ。
そしたら、鶴丸がドハマりしちゃって。
ああいう、冒険物が大好きみたい。
今度、指輪物語とか、ハリーポッターとか借りてこよう。
「いいなぁ、俺っちたちもついてっていいか?」
「駄目だ。お前らは内番があるだろ?」
「長谷部たちは、内番から除外されてんだろ?」
「俺らはいいんだ。主の近侍のようなものだ」
「なんで僕らだけー!!」
「仕方ないだろ、俺らはお供で忙しいんだから。さぁ、帰った帰った」
それでも、乱ちゃんたちのブーイングは止まない。
「まぁ、今日は忙しいから、また暇な時に遊ぼうね」
「わかった。『また今度』な」
具体的にいつなんて約束してない。
これが、後々大きな問題になるなんて、思いもしなかった。
とりあえず、その場凌ぎで約束し、乱ちゃんと薬研は帰っていった。
きちんと、朝ご飯を全て平らげて。