第7章 Battle7 神かくしの前兆?
だから、私は不法侵入する人とか、頭を下げにくる役人たちからこの施設を守るのが仕事だ。
といっても、本来は私個人の家だったんだけど。
さっきも言ったように、弟が魔改造して、偽シーガイヤを作った時点で、他の企業の社長が食付き、接待が始まった。
その時は我が家に止まらせてたけど、わざわざ気を使ってホテルを取る社長も多くなった。
そこで、見かねたお父さんが、お客さん専用の別宅を作り、社長を完全に受け入れる体制を整えた。
こうして、私は働いていた会社(水の訪問販売)を強制的に止めさせられ、ここの管理人として働くようになったわけだ。
だから、好きでこんな仕事をしてるわけじゃない。
まぁ、楽だけどさ。
次は、遊園地を作るとかで、また工事が始まってる。
公開した途端お客が増えるだろうし、そうなると私の仕事が本格的に始まる。
まぁ、どうせすぐ終わるだろうけど。
「そうなんだ。昨日テレビで見た海とか、凄く綺麗だったけどなぁー」
「いやー、それがさ、日本はそうじゃない海が多くて」
「へぇー、そうなんだね。後で、見てもいい?」
「うん、いいよ。どうせ、ほとんど使われてない施設だし」