第6章 Battle6 みっちゃんの手料理と忠犬の訪問
「しょうがないだろ、一ヶ月の日曜日限定だったんだ!!」
そうだねぇ、みっちゃんすき焼き作るってなると、物凄くご機嫌だったからなぁ。
料理が好きなんだろう……。
でも、長谷部の気持ちもわかる。
好きなものがいっぱい食べられる日なら、そっちに行きたいよね。
「まぁまぁ、二人共。よく話し合ってお互いの意見を聞き合わないから、こうなるわけで。朝の内に、相談とかしてた?」
「それは、長谷部くんがするべきだよ!」
「何だ、との言い方は!! 2回めは話しあおうとしましたよ!? でも、光忠が怒って話を聞かないから!!」
「長谷部としては、一ヶ月丸々お寿司がよかったんだね?」
「はい、短刀たちも大いに喜ぶので」
「まるで、僕のご飯が駄目みたいな言い方じゃないか!」
「そうは言ってないだろ!? なら、お前はどうしたら納得するんだ!?」
「翌日の長谷部くんの番を僕に回すとか、そういう工夫はできたと思うよ!?」
「そうしたいなら、最初からそう言え!!」
「普通、そっちが……!!」
「はいはい、そこで終了。自分の意見を言わなかったお互いが悪かったと思うぜ? 喧嘩は両成敗。いつまでも、恵に見苦しい真似を晒すのもどうかと思うがな」