第6章 Battle6 みっちゃんの手料理と忠犬の訪問
な、なんていうか……。
そもそもの発端は、僕が長時間不在にしたことが原因のような雰囲気。
「まぁまぁ、二人共長時間不在にしてごめんね? これからは、自由に行き来できるんだし、誰が何処に住もうが自由だしさ」
「「だから、あっちが本丸に戻るべきです!(だよ)」」
うーん、上手くいかないなぁ。
「そもそも、なんで同じ所に住むのは嫌なの?」
「だって、僕が料理してると、長谷部くんが外食に行こうって言うんだ!! 毎回、僕が食事当番の時だよ!?」
「誤解です、行きたくなったのが、たまたま光忠の番だっただけですよ!!」
「いーや、わざとだね!! 4回も5回も続くなんて、ありえないよ!?」
「だから、たまたまだと言ってるだろ!?」
ってことは、本丸では複数の刀剣がローテーションで料理を作ってるんだ。
「ねぇ、その料理当番って、どうやって決めてるの?」
「週ごとで決まるんです。光忠は、日曜日の夕飯当番でして」
「ってことは、日曜日の夕方に、何かあるってことじゃない?」
「そうなんです。寿司屋の食べ放題の日なんです」
そういうことかー。
長谷部は、皆でお腹いっぱいお寿司を食べたかったんだ。
「だからって、毎回毎回僕の時に行かなくたっていいじゃないか!! 僕だって、一生懸命献立考えてるのにさ!」