第8章 空での戦い方
朝練前の部室。
俺より少し遅れて大地がやってきて、二人きりになった。
澤「なぁスガ。」
菅「どうした大、、、なんでお前までそんなやつれてるの?」
澤「朱莉に真面目に避けられてる気がする、、、」
菅「うーん、、、何もしてないんだろ?」
澤「した覚えがあればこんなに悩まないさ。」
菅「そうでした。」
澤「あぁでも、好きな人いるかって言われた。」
菅「あ、それ俺も聞かれた!」
澤「スガも?」
菅「んで、好きってどんな感じ?って聞かれて、その後、『あたし分かんなくなっちゃったんだよね。好きとかコイビトとか。信じられない。』って言ってた気がする。」
澤「そういえば俺も、朱莉に好きな人いるのかって聞いたら、『いないよ。相手もあたしなんかに好かれても迷惑だろうし』って言ってたな、、、」
菅「まだ両親と元カレのこと引きずってるんだろ。」
澤「早く、楽にしてやりたいな。」
菅「そうだな。」
きっとそれだけじゃないんだろうな、朱莉のことだから。
何となく分かった気がするよ。
朱莉が大地を避ける理由。
けど、大地はこうゆうことに関しては鈍感だからなぁ、、、。
協力、してやるべきなんだろうな、、、。
菅「ほら、大地!早く行くべ!」
澤「おう!今行く!」
けっこーしんどいな、、、。