• テキストサイズ

澤村くんとトラウマ少女【HQ!!】

第8章 空での戦い方







いっそのこと早くくっついてくれと思い、早速休み時間に話しかけた。


菅「朱莉。」



「なに?スガ。」



菅「お前さ、もう少し素直になってもいいと思うよ?」



「あたしがひねくれてるみたいな言い方だな。」



菅「みたいじゃなくてひねくれてるんだよ。」


十分すぎるほどにな、、、。


「スガだって素直じゃないだろ?」



菅「、、、俺?」



「あんた今、自分に嘘ついてる。」



すべてを見透かされるようにじっと見つめられる。



菅「俺は、嘘なんかついてないよ。」



視線を俺から外し、窓の外を見つめた。


「そう。それならいいんだけど。」



菅「それ言ったらさ、朱莉も嘘ついてんだろ?自分に。」



「ついた覚え無いんだけどな。」



言うと思ったよ。



菅「大地のこと。好きなんじゃないの?」



一度外した視線をゆっくりと俺に戻し、悲しそうな顔をした。



「、、、スガ。あたし言ったよね?好きとかコイビトとか分かんなくなったって。覚えてない?」



菅「覚えてるよ。」



「なら「けどそれって、逃げてるだけなんじゃない?」



「は?」


急に朱莉の声が聞いたことのないくらい低くなった。



「あんたに何がわかんの?」




「愛されないツラさも、信じてた人に裏切られた絶望感も、人を信じる怖さも、分かってもらえない痛みも。何も知らないでしょ?」



そして、寂しげに笑った。


全て言い切った後、クラスが静かになってしまったのも気にせず席を立ち、教室から出て行ってしまった。



モ「また紅林さんだよ。」


モ「サボりとかほんと不良だな。」


モ「スガくんたちも構ってあげなくていいのに。」




結局、朱莉の立場を悪くしてしまっただけだった。



/ 436ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp