第7章 東京遠征〜3〜 ライバル
__自分が、
ジャンプの最高打点に居る時間など
文字通り“一瞬”
「ブロックが見える」と言っても
普通はボンヤリと認識する程度
でも稀に
ブロッカーの指先までくっきりと
更にはその奥の
レシーバーの位置まで瞬時に見える
スパイカーが居るって聞く
_____、、、日向には、見えている?
澤「始まりますよ!」
烏「うおっ!?」ビクゥッ
__神業的セットアップから繰り出される速攻、、、
それを空中で日向が自分の意志で捌くことができたなら
烏「(いやいやいや、できるかそんなもん。机上の空論だろ)」
_でも、もしも
もしも出来たら?
あのコンビは“小さな巨人”も越える、
空中戦の覇者となる。
烏「お前はどう思う?べに。」
「そこであたしに振る?あたしバレー分かんないけど」
烏「参考までに、だ。」
「やったらいいじゃん。可能性が少しでもあるなら。」
烏「軽く言ってくれるよなぁ」
「確かに。他人事だしね?」
烏「おいお「けど、しょーよーのこと、信じてるから。もう少し信じてみてもいいんじゃない?」!」
烏「ふっ、だよな。ほら行くぞ?」
烏「成田、日向と替われ」
「!!」
成「えっ、あっハイ!」
烏「__お前と影山の“変人速攻”は今のままでも十分凄えと思う。でも、お前の言う様に、あの速攻がまだ進化するなら、俺はそれを見てみたいと思う。」
日「!」
烏「、、、まぁ、何をどうすりゃいいとか全然分かんねぇけど!取り敢えず今までの“打たされてる”感覚捨てないとダメだろうし、今日はもう、お前の出番無しな」
日「エ"ッ!!!」ゲェーン!!