第7章 東京遠征〜3〜 ライバル
岩「お前、よくそんな細っこい腕でそんな力出んな。」
「慣れだよ慣れ。てかやっぱいい筋肉してるわ。」
岩「ヘンタ「じゃねぇって言ってんだろ?肩外すぞ。」冗談だ。」
はじめに肩のマッサージをしていたら、体育館の外にしょーよーとトビオとスガが見えた。
「あーごめん、また後でやりに来るわ。」
岩「?おう、さんきゅ!」
「けーしんさん。」
入り口のところで二人でこっそり話を聞いた。
トビオはいつもの喧嘩みたいに感情的に言ってるわけじゃない。
あくまでセッターとしてみた事実を言ってる。
それでも、、、
菅「__ごめん日向。俺も、、、いま影山の意見聞いてたら、今回は影山の言うことが正しいと思ったよ。」
「!」
スガ、、、
菅「あの速攻は十分凄い。あれを軸に他の攻撃を磨いていくのがベストだと思う。」
烏「あー、、、俺も菅原派だな。」
「烏養さん!」
烏「「自分で戦いたい」って言っても変人速攻はほんの一瞬勝負。あの一瞬を空中でどうこうしようってのも、正直難しい話だと思うぜ」
日「、、、でも、調子のいい時は、スローモーションみたいに見えるんです。田中さんが言ってたみたいに、、、」
烏「まぁ、、、ブロックがいつもより見える事はあるよな」
日「青城と練習試合やった時の、最後の一点。大お、、、及川さんの顔が見えました。目が見えました。」
烏「あぁ、、、「そんな気がした」って事か?」
日「3対3で初めて速攻決めた時も、“向こう側”が見えました。頂からの景色が見えました。」
日「右から月島が来てて、手がすぐそこに迫ってて、キャプテンがレシーブに動こうとしてた」
烏「、、、だからそれは「そんな気がした」って事なんじゃ__」