第2章 始まり
次の日
澤「おい!スガ急げって!」
菅「急いでるよッ!!」
朝練が長引き、登校時間ギリギリになってしまった。
下駄箱に靴を入れた時、紅林がちょうど入ってきた。
いつもこんなギリギリなのか?
「スガおはよ」
菅「おー!おはよ朱莉!」
さすがに俺にはないかと思い教室に向かおうとしたら
「おはよ。」
紅林の声が聞こえて振り向くと不機嫌そうに顔をしかめた彼女がいた。
「あんたに言ったんだけど」
澤「え、あ、おはよ」
菅「大地キョドりすぎ!」
ケタケタと笑うスガは後でお話するとして、
なぜ彼女は俺に挨拶してくれたのだろうか。
ちょっとだけ嬉しいと思ったのは
なぜだろうか。
キーンコーンカーンコーン♪
雰囲気をぶち壊すように鳴り響く本鈴。
菅「ヤベッ!走れーーッ!!」