第6章 東京遠征〜2〜 トラウマ
縁「これが、べにがトラウマになった原因です。」
澤「そう、、、だったのか、、、。」
及「、、、ホントにそれだけ?」
澤「どうゆうことだ及川。」
及「べにちゃん見た感じ、それだけじゃないでしょ?」
縁「な、ぜそれを」
及「髪のことに異様にこだわってたしね。で?教えてくれるんでしょ?」
縁「、、、わかりました。」
あいつには中学の頃、付き合ってた男がいました。
周りが「赤毛だ。」「あまり笑わないし気味が悪い」と嫌う中、そいつだけはべにに話しかけた。
赤い髪を綺麗だといい、俺が笑わせてやると励ました。
けどそれは、表面上だけだった。
その男は、クラスのやつと賭けをしていたんです。
『紅林朱莉をオトせるか』
俺はそれを偶然聞いてしまいました。
けれど、日に日に元気を取り戻すべにを見ていたら言えなかった。
そして中2の秋、その男と付き合うことになったと言われました。
べにが幸せならと思っていました。
けどその男は、べにを傷つけた。