第6章 東京遠征〜2〜 トラウマ
俺はこの頃からべにって呼ぶようになってて、仲良しのままだった。
日曜日の昼下がり。
いつも通り、べにを遊びに誘おうと思ってべにの部屋の前まで行き、玄関の扉を叩こうとした。
でも叩く寸前、
「ごめんなさいッ!も、やめてッ!!」
悲鳴に近いべにの声が聞こえた。
そして、殴ったり、物が壊れる音も。
怖くなって家に帰って母さんに話した。
縁「かあさん!!べにが!!!べにがあぶない!!」
縁母「力落ち着いて?何があったの?」
縁「べにが死んじゃうッ!!!」
びっくりした母は急いでべにの家に行き真相を確かめようとした。
中からはまだ物が壊れる音とべにの叫び声がしていた。
縁母「紅林さん?縁下です!開けてください!」
ダンダン扉を叩いても開かず、管理人さんに鍵を借りて扉を開けると_______
紅父「お前がいなけりゃ、、、お前なんか、、、生まれてこなきゃよかったんだ、、、そしたらあいつは、、、」
べにが自分のお父さんに、首を絞められていた。
縁母「紅林さんッ!!!!!!」
管理人さんに羽交い締めにされたべにのお父さんは正気を保っておらず、母さんが呼んだ警察が来るまで暴れ続けた。
べには救急車で病院に運ばれた。