第5章 東京遠征〜1〜 初対面
澤「おまたせ」
「早いね」
澤「お前待たせるわけにいかないからな。」
「別にいーのに」
澤「いつも早くしろって言うくせに」
「そうだっけ。」
澤「おい」
いつもと同じように暗い道を二人で歩く。
「あ、ねぇだいち。あたし合宿の時学校のジャージ?」
澤「そうか、朱莉無いんだもんな。今から頼んでも間に合わないし、、、」
「ちかにお古ないか聞いてみるかー」
縁下に!?いや待て確か、、、
澤「お、俺ので良かったらあるけど!」
「ほんと?」
澤「サイズ合わなくなったからさ、これ2着目なんだ。だから家にあるはずなんだ」
「そうなんだ」
澤「明日探して持ってくな?」
「わかった。」
そうしているうちに朱莉の家に着いた。
「じゃ、明日。」
澤「おう!また明日な」
急いで家に帰り押し入れを漁る。
澤「!!あった!」
サイズはL。
澤「どう考えてもデケェよな、、、」
ぶかぶかの俺のジャージを着る朱莉を想像したら思ったよりクルものがあってヤバかった。
いかんいかん。煩悩退散!!
綺麗に折りたたみカバンに詰めて勉強にとりかかった。
集中できなかったのは言うまでもない。