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澤村くんとトラウマ少女【HQ!!】

第5章 東京遠征〜1〜 初対面







「じゃーあの赤点バカコンビは補習終わってから来るんだ?」


菅「らしい。田中が救世主連れてくるんだって。」


「救世主ねぇ。」


すっかり定番になった俺、スガ、旭、朱莉での昼休み。



風で揺られる彼女の髪に目を奪われる。


「なに?」


澤「え?」


「じっと見てるからなにか言いたいのかと」


澤「え、いや、なんでもない!!」


「ん。」


菅「朱莉ー、大地ー、早くしないと昼休み終わんぞー?」


「「やばっ」」







ー部活。ー



「旭練習ん時ヘアバンドにしたんだ」


東「うん。清水にピッチリ結びで将来ハゲそうって言われてさー」


「潔子辛らつ。でも、似合ってるよー?」


東「そうかー、ありがとな!」


「普段も緩く結ぶようになったもんね。

 雰囲気優しくなって私は好きだよ」


東「へへっ、ありがとなー」


わしゃわしゃと朱莉の頭を撫でる旭。


旭にその気がないのは分かってる。



それでも、嫌だと受け入れられない自分がいる。







モヤモヤしたまま部活が終わり、帰る準備をするといつも通り外は真っ暗。



澤「朱莉?今日はどうする?」


「今日はだいち!」



迷うことなく俺を選んでくれただけでモヤモヤは吹き飛び晴れやかな気持ちになる。



澤「じゃあ、少し待っててな。すぐ支度するから。」


「ほいほーい。」





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