• テキストサイズ

澤村くんとトラウマ少女【HQ!!】

第24章 すれ違い












はらり、はらりと零れ落ちる言葉。


相手を想うが故に隠してしまう本音。



いとおしい。


まもりたい。


あの震える身体を抱き締める事が出来たらどれだけいいだろうか。



彼女が求めるのが俺であったなら


何度も思った“もしも”を頭を振って消し去った。



「朱莉。それでも、言わなきゃダメだ。言わなきゃ何も伝わらないよ。」


フルフルと小さく振るわれた首。


あぁくそ、頑固者め。


「なら俺が連れてく。」


引き摺ってでも、と思ったけど流石にマズイと思い他の連れて行き方を考える。


おんぶ…は乗ってくれないだろうし、抱っこは論外だよな…てことは1つしかないか…


俺よりずっと華奢な身体を引き寄せて、所謂お姫様抱っこってやつをした。


「や、だ!スガ!降ろしてッ!やめて!」


「うるさい。黙ってて。」


言い方きつかったかもしれないけど、こうでもしないと暴れられたら落っことしちゃうし。






/ 436ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp