第23章 喧嘩するほど?
なんてことがあってから半日。
いつもなら1時間もあれば仲直りしているはずなのに、昼休みになった今でも二人はツンケンしている。
「なー、いい加減仲直りすれば?」
「なんで俺が。」
「大地が過保護なのも悪いだろー?」
「俺は心配してッ!」
「はいはい、そうゆう事にしといてあげるから早く仲直りしてこいって」
「ッ…」
「あのさぁ、最近朱莉丸くなったって裏で人気出てきてるんだよ?」
「!」
「今こうしてる間にも近づく男がいるかもしれない。」
「…」
「もしかしたら喧嘩してるってどこからか知った及川たちが狙うかもしれない」
「…」
「それでもいいの?」
「行ってくる。」
仕方ない、と言った表情で朱莉を探しに教室を出て行った。
「最初からそうしろよ。バカ大地。」
ちゃんと捕まえておかないと、俺がもらっちゃうよ?
なーんて思ったりね。