第22章 俺の
討論?の結果やっぱりあたしとだいちが行く事になって、片付けを任せてすぐ外に向かった
「んっ…夜はこっちでも冷えるね…」
屋内で過ごしてたからそこまで気にならなかったけど、やっぱり肌寒いかな。
腕を摩ってそう言えばバサりとかけられるジャージ。
「え、だいち?」
「着とけよ。俺は平気だしな」
柔らかな笑みにありがと、と返し袖を通すとだいちの体温が感じられて嬉しくなった。
「だいちの匂いする…」
「えっ!?臭いか??」
「ううん、良い匂いする。」
襟を立てて顔を隠せばクシャリと撫でなれる頭。
「ふわっ」
「あんまり可愛いこと言うんじゃないよ。」
諭すような口調に言い返そうとだいちの顔を見ると、隠しきれていない耳が赤く染まっているのが分かった。
それを見たら何も言い返せなくなってしまった。
(ッ…あの顔反則)
と同じことを考えていたとは知る由もないが。